順教寺

丸子町上丸子:田中 有信 住職
〔連載第90回〕

 丸子町上丸子の「順教寺」は同寺で経営する「丸子中央幼稚園」に隣接する。本山は京都の西本願寺。創建は昭和27年、現住職の父親で前住職の信行氏が現在地に開教した。
 「順教寺」はもともと大阪にあったが、空襲で焼失。信行氏は終戦直後、寺の再建を図ったが困難だったため知人の紹介で松本の「本願寺松本別院」に赴任した。
 その間、信行氏の父親が丸子にお説教にたびたび訪れていたところ、寺の創建を勧められた。勧めた方はカネボウの工場長さんだった。当時カネボウには関西や北陸から大勢の人が仕事に従事していた。関西・北陸は浄土真宗の門徒が多く丸子の地に浄土真宗の寺院設立を願っていた。
 前住職一家はこうして丸子に移住した。説教場兼カネボウの寄宿舎だった建物を寺と保育園に兼用した。保育園は昭和42年に幼稚園に切り替え、同52年に園舎を新築した。
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