長昌寺
上田市秋和:丸山幸雄住職
〔連載第35回〕

 上田市秋和の曹洞宗長昌寺(丸山幸雄住職)は、飛騨守、小林長昌が、飛騨高山に城を築いていたが、武田氏に追われ、妻の里家である村上義清を頼り、当地に開基した。その当時は現在の秋和にあり、長昌は出家し、この地で亡くなった。それまでは小林堂と称していた。
 天正元年、永源寺(群馬)九世・室見尊の弟子機山林積が歴遊して開山、小林堂を長昌寺と称して今日に至っている。

仏像「大日如来」

同寺で大切に保管している仏像「大日如来」は長昌の守り本尊だった。身の丈三十センチほどの木造の仏像は三等親のずんぐりとした体で安定感があり親しみやすい。内またの足が特徴でもある。
 また同寺入口の山門も重厚な造り。六本の柱は太い大きな一本の木を六つに分けて使用しているというのも珍しい。
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