法樹院

上田市舞田:大高 源明 住職
〔2015年12月29日掲載〕

 上田市舞田の「飯綱山・法樹院」は、のどかな田園を山側に向かったところにある。
 山門下には二基の石幢(せきどう)があり、六面の窓がくり抜かれ、この中に六観音と六地蔵が彫ってある【写真左】
 同寺の創建は、文治元年(1185)源義朝の郎党、渋谷土佐入道昌順と縁のある人が菩提のために一寺を建立し、幼名をとって金王寺と称した。
 また、永禄三年(1560)に寺は大破し、当時の領主・室賀入道信利は寺の由緒を訊いて弟、室賀甚七に奉公を命じ、再興させたと伝えられる。その折に「飯綱山法樹院報応寺」と改め、応誉廓然和尚を住職にした。
 境内には、子育て地蔵尊と、この度新たに建立された永代供養塔が並ぶ。本堂内には本尊として阿弥陀如来、観音勢至両菩薩がまつられ、また脇壇には釈迦苦行像および薬師三尊が安置されている。
 なお、塩田平札所めぐりの第十七番でもある。



backnext