龍洞院

上田市蒼久保:村上 静雪 住職
〔2015年10月8日掲載〕

 上田市蒼久保の龍洞院は群馬県館林の青龍山茂林寺が本寺。開創は、応永年間、上田市畑山地籍に鳳林寺というお寺がはじめとされ、五代続いた。その後、砥石城主村上顕国(あきくに)公が出家入道し、鳳林寺を改め、顕国公の院号から龍洞院と称した。
 開山は茂林寺二世南渓正曹。開闢は、村上顕国公の歿年永正十七年(1520)となっている。また、天文19年頃、村上義清と武田信玄、真田幸隆との砥石城の戦のとき焼失し、天正5年(1577)に再興した。


13世鳳山活文

 13世鳳山活文は45歳の時龍洞院の住職として迎えられ佐久間象山、高井鴻山、山寺常山ら多くの著名人を育て上げた。
 同氏は幕末における優れた教育者として昭和44年に上田市文化財の指定を受けている。
 明治になり学制ができると、同院に啓明学校がおかれ、近在の子ども達1500人が学んだ。

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