金昌寺

上田市上房山:滝澤 昌哲 住職
〔2005年5月11日掲載〕

 上田市上房山の「金昌寺」は青木村の龍仙寺の末寺。本尊は釈迦牟尼仏。
 昔は「風麟山・琴松寺」と称し、武石村小寺尾にあった。慶長年間(約四百年前)明山長察和尚が現在地に移し、時の領主・眞田昌幸公より境内の地を給わるほか造立の助成を受けた。
 これにより長察が同寺の開山(明細古記より)。現在、長門町大門にも同じ龍仙寺末の「常福寺」がある。

<珍しい聖徳太子像>
 東信地方ではここにだけにしかないといわれる聖徳太子の像。高さ約50cmで彩色を施してある。安置してある太子殿(お堂)は明治十四年に建設、彫刻は竹内八十吉氏のみごとなもの。蔵はどこからきたか謎だが、かなり古いもの。上田藩の殿様 仙石氏が聖徳太子を崇拝、兵庫に戻るときに置いていったものでは・・・という説もある。

住職からひとこと

この世に生まれたことは「生死一体」。いかに同じ立場の人たちと融合し、智恵と思いやりをもって生きるかだと思います。
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