月窓寺

上田市鍛冶町:林 利昌 住職
〔2014年7月30日掲載〕

 上田市鍛冶町の月窓寺は永禄元年(一五五八)、常田隆永が上田市常田に堂宇を建てたのが始まりといわれる。第一次上田合戦で焼失し、その後、現在地の鍛冶町に再建した。真田幸村(信繁)の法名が月窓寺を再興したともいわれている。門をくぐると竜宮城を思わせる唐門がある。下層天井には龍の鏝(こて)絵が描かれている。
 平成元年から丸三年かけて大改修した。


上田市指定文化財 赤松小三郎遺髪の墓

 上田藩士赤松小三郎は、天保二年(一八三一)上田市木町で生まれ、嘉永元年(一八四八)十八歳の時、江戸に出て勝海舟に数学・測量・天文・蘭学、洋式砲術などを学んだ。
 新しい政治体制を取り入れるべきと幕府に申し立てをし、近代国家に大きな影響を与えた。様式兵学者として知られるが政治思想史の上でも有名で、幕末の優れた先覚者でもあった。
 赤松小三郎の遺髪が同寺に葬られ、墓は昭和五十三年、上田市指定文化財となっている。

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