全宗院

上田市芳田(中吉田):柴田 一弘 住職
〔2008年5月29日掲載〕

 上田市芳田(中吉田)の全宗院は、武田信玄の第2子、武田竜宝氏が海野家遺跡を相続し海野竜宝としてここを領した。そして一庵を建て「潔泉院」とした。その後、武田氏が滅亡し、海野竜宝氏も生涯を閉じた。
 慶長15年、本海野興善寺7世・通山全達大和尚が開山となり、海野竜宝氏を開基として「全宗院」が再興された。
 享保2年、本堂を消失、明治23年にも火災に遭い、大正4年、同院16世・秀岳宗俊大和尚により、今の本堂が再建された。昭和55年、開山堂兼位牌堂、平成7年に庫裡が新築された。

静かな時を過ごす写経会

 全宗院では、3月と8月の年2回「写経会」を開いている。今年3月で17回目となった。
 写経会には毎回、10人ほどが参加し、広間で熱心に写経を行っている。
 参加者は「この広間で静かな時を過ごすことはありがたい」と毎回楽しみに参加している人もいる。
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