龍昌院

上田市保野:館林 良裕 住職
〔2008年1月8日掲載〕

 上田市保野の龍昌院は、のどかで落ち着いた場所にある。本堂は茅葺きで風情ある建物。嘉永4年ころ建てかえられたという。
 創建は元和元年(1615)で「別所の安楽寺3世、奪叟京与和尚が上田藩主伊豆守信幸公の崇敬を得て建立した」と安楽寺の関係文書に記されている。本堂には珍しい「出山の釈迦像」がある。釈迦像は座像が多いが、この像は立像で、悟りを開いて岩場に立つ姿の像。

墓相が良い「旭霊園」

 寺の南側には「旭霊園」があるがここは館林住職の個人所有で、りんご畑だったところを寺に無償で貸与、霊園とした。この霊園は東南の向きとなっているため墓相がよく、塩田を一望できる眺望の良さが特徴。また、墓地の中心の上段には「永代供養塔」がある。
 館林住職は「少子化と高齢化社会のため墓地に対する考え方が多様化しています。永代供養塔は宗派を越えて永遠で安心のよりどころです」と話していた。
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