あけー【形】 赤い。
〈例〉「あのかきゃー、あけーがしぶからず」
(あの柿は赤いが渋いでしょう)
あすって【副】 遊んで。
あっくい【名】 かかと。
あっこら【代】 あのあたり。
あばける【動】 戯れごとをする。
あばつる【動】 奪い合う。
あんべー【名】 体の具合。
あんねんまく【句】 あんなにたくさん。

いいっくら【名】 口論。
いかっちゃ【句】 行きましょう。
〈例〉「六文銭らーめんせ行かっちゃ」
(六文銭らーめんへ行こう)
いきしな【句】 行きながら。
いじかめる【動】 虐待する。
いっける【動】 乗せる。
いびんつ【名】 球形が歪む。
いぼつる【動】 すねる。

うっぷさめになる【動】 うつぶせになる。
〈例〉「せんどなうちのじーやんが入院してうっぷさめになって診察を受け、看護婦が「こんだ上 を向いてください」とこいたらじーやん上体そらしをしだしててっくりけーるほどらった」
(先日おじいさんが入院してうつ伏せで診察を受けてたが看護婦が「今度は上を向いて」と言ったら、上体 そらしをはじめてひっくり返るほど笑った)
うまひき【名】 道祖神祭り。



うわっか【名】 表面。

えらい【形】 多い。=えれー。
えんきょ【名】 老人。祖父。
えんと【名】 赤ん坊のお座り。

おいだれ【名】 お前たち
おーまくらい【名】 大食漢。
〈例〉「店のお熊のやろ おとこんばばっかでねくておーまくらいで めた食うだにやだくなるに」(店の お熊さんは男勝りだけでなくて大食漢でよく食べるんです。いやになってしまいますよ。)
おかまいなすって【句】 お気使いなさらないで下さい。
おくんな【句】 ください。
おこーこ【名】 大根の漬物。



おこびれ【名】 おやつ。
おしこくる【動】 強く押す。
おぜーる【動】 教える。
おぜえ【形】 粗悪な。
おそっぱぐれ【形】 時代遅れ。
おたくら【名】 信用できない事。
おたるい【名】 バカ。
おちようべ【名】 媚びる事。ゴマをする事。
−をたれる。
【動】 お世辞をいう。
おっかう【動】 挿入する。
おっかく【動】 割る。
おっこわす【動】 こわす。
おっゃん【名】 成人男子を呼ぶときに使う。
っしゃんは和尚さん。
おっちぬ【句】 死ぬ
〈例〉「あっこのえんきょ あんべー悪かったけどとーとー おってなおっちんだっつうにおやげねーだ いや。ほんで明日ジじゃんぼんだと。」
(あそこのご老人病気だったけれど一昨日亡くなったとのことです。かわいそうに。それで明日お葬式だそうです。)
おっちょ【名】 大げさ。臆病。
おってな【名】 一昨日。
おつよ【名】 汁物。吹い物。
おっぽしょる【動】 折る。
おてしょー【名】 小皿。
おとこんば【名】 お転婆娘。
おはづけ【名】 漬けた菜。
おぽさん【名】 ひざ小僧。
おゆはん【名】 夕食。
おらち【名】 私の家。
おんなしょー【名】 夫が妻を他人に言う時用いる。

がぁたく【名】 乱暴者。
がーやん【名】 母。《対義語》とーやん
かかしらう【動】 嘲弄する。
かがっぽい【形】 まぶしい。
がさつ【形】 落ち着きのない。
かじかむ【動】 寒くて凍える。
かたる【動】 子供をあやす。
かっくらせる【句】 強く打つ。殴る。
かてる【動】 仲間に入れる。
かんます【動】 かきまわす。
〈例〉「ラーメンのおっよはめたかんまして うわっかだけよそってもだめだで」
(ラーメンのスープはよくかき回して、表面だけ盛ってもだめだよ)

きんな【名】 昨日→きのうな。
きゅーとくする【動】 気をうしなう。
=きーうしなう

くずやね【名】 かやぶき。
〈例〉「あー あきらのおっしゃんちかい?そんねんまくめっけんでもほー あっこのくずやねのうちだに」
(あー、章さんのうちですか。そんなに見つけなくても、ほらあのかや葺き屋根の家ですよ。)



くべる【動】 物を焚く。
くらせる【動】 打つ。殴る→かっくらせる。
くんなる【形】 苦になる。気にかかる。

けーさん【名】 魚を捕る網。
けーらざ【句】 さぁ、帰ろう。
〈例〉「うちせーけーらざ」(家に帰りましょう)
げーもねぇ【形】 つまらない。
げーろったま【名】 おたまじゃくし。
けしゃあげる【動】 蹴る。(敵意をもって強く)
けぶ【名】 煙り。けぶってぇ、煙い。

こー【命】 来い。
〈例〉「こここー」(ここへ来なさい。)
こく【動】 言う。放つ。
うそっこき うそを言う人。
〈例〉インディアンとインディオの相違「インディアンはウソこかねえが、インディオはちっとばかウソこくだに」
(インディアンは嘘言わないけどインディオはちょっぴり嘘を言う。)
こさえる【動】 作る。
ごっつぉー【名】 ご馳走。



ごのかん【副】 このくらい。−どのかん、あのかん。
ごむせー【形】 粗悪な。みっともない。
ごわしょー【助動】ございます。
  「ごわす」「ごわすい」ともいう。

さがねる【動】 探す。
さっちら【形】 多いに。たくさん。
さぶい【形】 寒い→さびー→さら(しゃら)っつぁむい
〈例〉さびー中ばーやんがラーメン食べにやってくる。「おーさびー。中はのくといのー、おーのくと い 北極から南極せーきたみてーだに」
(寒い中おばあさんがラーメン食べにやってくる『おー寒い。中はあったかいね。あー暖かい 北極から南極へ来たみたい。』)
ばーやんどっちもさびーで。



さぶさぶいぼ【名】 鳥肌。
さらけおちる【動】 派手に落下する。(落ちるの強調)。

しこって【副】 手におえない。
しっぺた【名】 尻。
しな【助】 〜しながら。「飲み−」「喰い−」
〈例〉「酒でも飲みしなゆっくらしゃべくりあわずぃ」
(酒でも飲みながらゆっくり語り合おう)
しぼ【名】 ひも。ロープ。
しゃがしゃがする【動】 萎縮する。
しゃっかめる【動】 捕える。
【自動】しゃっかまる
〈例〉「警察犬はじんささんのおてつらいをするでーじな犬だし、野良犬も畑の野良仕事をすけるずででー じな犬だに、めたしゃっかめて いじかめるでねーど」
(警察犬は警官の仕事を手伝う立派な犬だし野良犬も畑の野良仕事を手伝うとても大切な犬なのでやたらと捕 まえて虐待しないように。)
しゃらっつねー【副】 非常に憎たらしい。づないの強調。
じゃんぼん【名】 葬式。儀式の際に用いる楽器(銅鐸等) を叩く音からきたものか。
しょーしー【形】 恥ずかしい。
〈例〉「オショシデゴワス」(はずかしいです)
しょーてなし【句】 意識不明。前後不覚。
じょんしょんに【副】 順番に。少しずつ。
しんの【名】 疲れる。疲労。
しんがら【名】 片足で跳ぶ事。
しんがらかく【動】 片足で歩く=しんから
じんさ【名】 巡査、警官。

ずく【名】 精根。やる気。
ずくなし【名】 怠け者。
すける【動】 助ける。
すで【副】 いかにも。甚だ。
すべっけー【形】 良質な。きれいな。
〈例〉「せんどなのあめっぷりの日、ちっとばかすべっけーねーやんが『♪ピッチピッチ ギャル ギャル スッポンポーン』と歌いながらあるってた。」
(先日の雨降りの日ちょっと美人の女性が『ピッチ ピッチ チャプ チャプ ランランラーン』と歌いながら歩いてた。)

【助】 〜へ。
せう【動】 (そう)言う。
〈例〉「せうな せうなっつうのになぜせうだ。せったか せわねか せってみろ。」
(言うな 言うなって言っているのにどうして言うんですか。言ったのか言わなかったか言ってみなさい)
せっこ【名】 根気、精根。
せっこいい【名】 根気がいい。
せせる【動】 からかう。せせくる。
せんどな【名】 先日。

ぞうさもねー【副】 容易。
そーだらず【句】 そうでしょう。
ぞぜる【動】 甘える。わがままをいう。=ぞざえる。
ぞへる【動】 横になる。寝る。
そんねんまく【副】 そんなにたくさん。

たかたかいび【名】 中指。
たてじ【名】 棟上げ式。
だに【助】 〜でしょう。〜のだから。
 【助】も同様な用い方をする。
ため【名】 肥料溜。こえだめ。
〈例〉「トンボせしゃっかめようとして、まっくろけぇしてとんでって、ためにさらけおちたっつぅたーくらたーはおいかい?」
(トンボを捕まえようとして一生懸命走って行って、肥えだめに転落したおばかは君ですか?)
だれー【感】 そうじゃない

ちだらまっか【句】 体が染まるほどひどい出血。
〈例〉「きんな店のお熊さんちっとばかせせくったら、しゃっつらいびんつになるっくらいかっくらされて、でんきんばしらせ  はたっつけられて血だるまでまっかでしょーてなしになっちまった。」
(きのう店のお熊さんを少しからかったら顔が歪むほど殴られ、電柱にぶつけられて意識不明になってしまった)
ちつとばか【副】 すこしばかり。
ちびてー【形】 冷たい。
〈例〉「こないだ店の慰安旅行で某温泉せ行ったとき店員Aが露天風呂にはいったがずでちびてーんで旅館 の人に「おくしゃん、ちびてーんで のくめてとくんな」つったら「そこ池だに」と言われ、鯉がおよんで いるのをみててっくりけーってた」



ちょんこづく【動】 調子づく。
ちんまい【形】 小さい。

つっからかす【動】 倒す。
つっけーす【動】 突き倒す。
つっとす【動】 刺す。突き通す。
づない【形】 いじわる。憎らしい。
  しゃらっつねーが強調。

でーじ【動】 かわいい事。大事なこと。
てっかん【名】 坊主頭。ハゲ。
てっくりけーる【動】 転倒する。ひっくり返る
でんきんばしら【名】 電柱。
てんずけ【副】 先ず最初に。

どー【感】 どれどれ。
とーやん【名】 父。《対義語》かーやん
とびっくら【名】 競争。かけっこ。
とぶ【動】 走る。
どろかく【動】 ごねる。無理を言う。
とんまわす【動】 やりくりする。段取りする。
  =とんます。

なから【副】 だいたい。半分。
なめくる【動】 舐める。
なんして【句】 どうして。
なんだらず【名】 何だろう。

にーやん【名】 若い男性。兄。
 〈例〉「こないだどっかのにーやんがバイクにいまひとりのにーやんをへんないっけ方して二人乗りしてた。」
(先日若い男がバイクにもう一人の若い男を変な乗せ方して二人乗りしていた。)
にやかす【動】 景気をつける。

ぬくとい【形】 暖かい。

ねーど【句】 無いよ。ありませんよ。
ねーる【動】 眠る。
ねーやん【名】 若い女性。姉。
ねこすり【副】 全部。全体。

のー【副】 一段と。なおさら。
 〈例〉「のー いけねーに」(ますますだめです)
のーのー【名】 のんびり。
のーれる【動】 暑くてゆだる。
のくとい【形】 暖かい。=ぬくとい。
のんで【副】 脱いで。ぬんで
<注>泳いで、急いで、担いで等の「い」を「ん」に代えおよんで、およんで、かつんでとなるのも特徴。

はぁるか【形】 長い間。久しく。
  はぁるかぶり 久しぶり。
ばーやん【名】 祖母。年寄りの女性。《対義語》じーやん。しじくだま。
はしっけー【形】 狡猾。素早い。
はたっころぶ【動】 派手に転倒する。
はたっつかる【動】 ぶつかる。衝突する。



はなる【動】 始まる。
はんてっか【名】 反対側。
はんぺた【名】 半分。

びちゃる【動】 捨てる。=べちゃる。ぶちゃる。
ひっちゃばく【動】 破く。

ふきったま【名】 ふきのとう。
ふすべ【名】 ほくろ。
ふんぶす【動】 踏む。

へーる【動】 入る。
へー【副】 そろそろ。早く。
〈例〉「へー。食いにいかずぃ」
(そろそろ食事に行きましょう)

ほー【感】 ほら。文頭や文中等に用い、 且つ何回も使用するのが上田弁の真骨頂。
ほーかい【句】 そうですか。
ほーる【動】 投げる。
ほける【動】 植物などが芽を出す。増える。
ぼっこれる【動】 壊れる。
ほとばす【動】 長く水にひたす。

まーんち【名】 毎日。
まっくろけーして【副】 (あせる意味も含んで)一生懸命になって。
まっと【副】 もう少し。
まねくりつく【句】 とんぼ返りする。前のめりに転ぶ。
まる【動】 大小便をする。
 〈例〉「まってくるからまっておくんな」(トイレに行ってくるから待っててください)

むせっけ【名】 乱暴。多量。
むちゅーっけーして【副】 一心不乱に。
めー【名】 前。
 〈例〉「わんだれ、六時めーに起きなきゃいけねーだにへー ねろ」
(お前たち六時前に起きなければいけないのだから早く寝なさい。)
めかご【名】 ものもらい(目の病気)。
めた【副】 どんどん。
めっける【動】 見つける。捜す。

もーらしー【形】 かわいそう。かわいい。
ももっかい【形】 くすぐったい。

やうち【名】 一家中。
やくやく【副】 わざわざ。
やだくって【句】 自分の正当化や照れ隠しの意を込め て主に女性により文末に常用される。
やだくなる【動】 いやになる。飽きてくる。
やっけー【形】 やわらかい。
やっちょしい【形】 うるさい。
やぶせってぇ【形】 煩わしい。憂鬱。邪魔な。

ゆんべ【名】 昨夜。=ゆんべな。よんべな。

よからず【句】 いいでしょう。
よくだに【句】 「たいへんでしたね」など語尾で同情を 示す言葉として使われるが皮肉を込める場合もある。
よっこ【副】 余分。余計。

らっちもねー【句】 つまらない。

わにる【動】 人見知りをする。
わんだれ【代】 (同輩以下に対して)お前たち。(単数複同)