専念寺
上田市下室賀:福田英宝住職
〔連載第42回〕

 上田市下室賀の専念寺は浄土宗総本山知恩院(京都東山)の末寺で仏眼上人の開山で万治元年(一六五八年)に創建したといわれる。時は、徳川四代将軍・家綱の時代。ちなみに当時の江戸と京都の人工は約四十万人、大阪は三十五万人。鎖国経済の時だった。
 山門をくぐると上田市指定樹の立派な松ノ木二本が目に入る。この松は当寺第十六世和尚の二人の弟子が明治の初期に一本ずつ植えたもの。また、六地蔵が境内の鐘楼西側に安置されている。
 本堂の前の建物には正観音様が安置されている。この観音様は「池に入れられた観音様」である。
かつて日照りの時、本尊をかつぎだし、下室賀の樋之詰大池に入れ雨乞いした。池の水は乾いていたので、どぼんと入れたわけではなかったというが。
この横には天明の義民・小山磯之丞の幕碑がある。明治十二年室賀の村民が建立したもの。
 本堂は幸運にも創建以来火災にあっていない。そのため建物は当時のままであったが、昭和十七、十八年ころ基礎全面改修をし、同四十四年には、かやぶき屋根にトタン板を覆う補修工事をしている。  また、火災がなかったため過去帳が全部そろってもいる。
 
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