廣山寺

真田町本原:青木俊二 住職
〔連載第76回〕

 真田町の本原小学校正門横から参道が続く廣山寺。山門の手前には、枝垂桜の古木が咲き、風情を醸し出している。
 同時は永禄八年(1565)に真田幸隆が創建。同町の長谷寺・三世廣山存沢が開山した。境内には幸隆の長男・源太左衛門信綱の室・お北の墳墓がある。
 鉄板葺で寄棟造りの建物。建築年代は不詳だが柱や梁の絵様から推して宝暦期の建築と考えられる。間取りは前に土間のある六室型の型式。広縁上部は鏡天井となっており、竜の墨絵が一面に描かれている。
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