西禅寺

青木村田沢:横澤敬雄住職
〔連載第68回〕

 青木村田沢の閑静な山あいにある西禅寺は上田市浦野の東昌寺四世・安芝順泰和尚が創建したといわれる。その後、東昌寺十九世の中島賢方和尚が隠居寺として再興したが、火災に遭い、再び建立され現在に至っている。
 西禅寺は現在、東昌寺の副住職・横沢敬雄住職が努め、管理は田沢地区の人たちが行っている。毎年八月十六日には同地区の役員さんらが早朝から清掃をし、お経をあげるなどしてお守りしている。
 寺の構えは一見、民家風だが、玄関の天井には彫刻が施してあり、歴史を物語っている。また、本堂左側には観音堂があり「施無畏(せむい)」と書いた額が掲げてある。施無畏は観音菩薩を意味している。
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