正念寺

武石村下武石:藤倉随順住職(上田市・願行寺住職)
〔連載第62回〕

 武石村下武石の正念寺は現在、上田市中央二の願行寺・藤倉随順住職が兼務している。
 寺の入口には石の門があり、ここをくぐってすぐ階段がある。この上に山門、その奥に本堂と続く。静かなたたずまいのなか、手入れの行き届いた庭木がひっそりとめぐらしている。
 寺の創建など詳細は不明だが、浄土宗全書・続十八巻によると、最初に創建した寺は天文年間火災で焼けてしまった。その後、真田家が上田城主の時に建立されたとある。

<六地蔵>
 寺の東側には墓地がある(写真左下)が、ここに高さ1.5mほどの石幢(せきどう)が建っている。幢心には「寛文四年(1664)申辰年 月山春貞信士二月五日俗名大石角弥」と刻まれている。この頭の部分に六地蔵がぐるりと彫ってある。今から三世紀余を経ている大変貴重なもので武石村文化財に指定されている。
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