長命寺

東部町祢津:百瀬義彦住職
〔連載第5回〕

大日堂「四面大日如来像」
 山ふところにいだかれたこの真言宗のお寺にはいくつもの重要なみ仏や建物が残されている。
中でも大日堂に秘伝として厨子に納められている大日如来の前立(まえたて)本尊として置かれている四面に顔を持つ仏教美術史上、稀な様相を見せている。
 穏やかなそのまなざしは、当時のぬくもりを今に伝える。また弘法大師が描いたといわれる不動明王の仏画も伝わっている。
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