金窓寺

上田市諏訪形:藤原廣生住職
〔連載第32回〕

 上田市諏訪形の金窓寺は一五九六年に武田公の一族が旭が丘の権現山に先祖菩提のため庵を結んだのに始まる。開山は興善寺七世の通山全達大和尚で玉祐山金窓寺と命名した。
 一七〇〇年後半には現在地に移ってきた。茅茸でおおらかな本堂は改修しながら今なお堂々と構えている。以後、山門を再建、書院の新築などを行っている。
 また、武田公遺物古笈が現存するが、これは移動用の仏壇で、寺の宝となっている。
 住職は二十二世藤原廣生氏(四四)だが、先代が早世したため二十二歳で継承した。
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