日輪寺

上田市横町:酒井泰成住職
〔連載第18回〕

 天文十四年(一五四五年)今から四百五十二年前、用山光受大和尚が御開山、建立した。
 山門からまっすぐのところに観音堂「普門閣」があり、ここには真田家の御先祖、海野家の守り本尊「観音菩薩」が安置している。同菩薩は上田市指定文化財で毎年、八月九日にはりんご祭りとしてにぎわい、御開帳が行われる。このお堂の右側には子安堂があり、左前には勢至堂がある。このお堂は天明三年(一七八三)に海野町の仁右衛門が建立したもので、菩薩は智恵の仏様で、右から如意輪、勢至、聖の観音像が安置されている。
 また、毎月一、十一、二十一日午前六時から七時まで坐禅も行われ(冬期は六時半から)、禅体操、座談を行っている。
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