定津院 東部町祢津:五十嵐隆暁住職 |
〔連載第16回〕 定津院は宝徳元年(一四四九年)に祢津の城主上総輔信貞公が拈笑宗英禅師に帰依し根津城外に精舎を建立したことに始まる。 山門 安永二年(一七七三年)に建立された。どっしりと趣ある門は、さすがに歴史を感じる。 岩井堂御姫尊(御霊石) 寺の北の山腹にある巨石に釈迦尊、多宝尊の二尊体を刻んでいる。 祢津初代領主、松平女正忠節の奥方、了照院が夢の中に現れた御仏を巨石に彫り、お堂を建立した。「吾れ死後一心こめて折りなば腰より下の病をなさん」という辞世を詠んだ。 |
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