天龍寺

上田市西内:宇佐美 章仁 住職
〔2015年4月1日掲載〕

 上田市西内の「天龍寺」は鹿教湯温泉の入り口にある。創建は江戸時代初期。本尊は釈迦牟陀仏。「文殊堂」の別当として開基した。新築していた本堂が昨年11月完成した。



文殊堂(長野県宝)

 天龍寺に属している「文殊堂」の建立は行基の弟子・園行と伝えられている。お堂は江戸時代中期、元禄時代の仏堂の作風を明瞭に示す県内有数の建物。建立した当時の記録によると宝永六年(1709)に完成した。正面中央の向拝(登り口で拝む所)ふきんや四囲の欄間などに多くの彫刻が施されており柱・組物が鮮やかに色が塗られ天井にも絵が描かれるなど装飾ゆたかな建物となっている。


薬師堂

 文殊堂西側に建つ薬師堂は病気平癒の仏様として薬師如来像が安置されている。屋根が老朽化しているため葺き替えを予定している。



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