信濃国分寺

上田市国分:塩入法道 住職
〔2014年12月30日掲載〕

 天平13年(741)聖武天皇の勅願により、全国66カ国に創建された国分寺のひとつ。当初の規模は信濃国分寺遺跡(史跡公園)に見られるが、平安末期、現地に移転した。源頼朝の発願により室町期に建立された三重塔は国の重文。
 本堂(薬師堂)は万延元年(1860)に完成した。県内では善光寺に次ぐ木造の大伽藍で県宝指定。その他、仁王門、鐘楼、大黒天堂、観音堂、地蔵堂、客殿(阿弥陀堂)等がある。


八日堂縁日 1月7日・8日

 1月7日、8日には「八日堂縁日」が開かれる。この縁日では、ドロヤナギ材で作った六角柱型の蘇民将来符が頒布される。歴史の古い護符で、その作製と頒布にかかわる行事は「蘇民将来符頒布習俗」として国の無形民俗文化財に選択されているほか、全国的に有名な蘇民将来符は市の有形民俗文化財に指定されている。


三重塔

 三重塔は高さ20.1メートル。源頼朝の発願と伝えるが室町時代中期の建立と推定されている。初層内部は四天柱を立て、来迎壁を設け、大日如来坐像を安置する。
 国の重要文化財に指定されている。

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