西蓮寺

長和町古町:酒井 岳純 住職
〔2013年10月31日掲載〕

 長和町古町の西蓮寺は、寺伝によると642年頃、如来を伊那座光寺(現飯田市)から善光寺へ遷座の際、長門町長窪に仏宿を定められ、そこに一宇を建立したのが寺の起源と伝えられる。
 その後1204年、遊蓮房園照上人が寺を興し、1222年善恵証空上人(法然上人の弟子、西山浄土宗の祖)が再興造立した。その後、鎮西正統了誉聖冏上人の弟子徳瀛上人が中興開山となり、これより知恩院末寺となる。本尊は阿弥陀如来(桃山様式、長門町指定文化財)で西山国師16霊場第三番札所となっている。また境内に万延元年、立川二代・和四郎富昌の二男 富種が建築した天神社本殿が祭られている。


お十夜法要

 同寺では今年11月17日に「お十夜法要」行う。「お十夜法要」とは「無量寿経」に「この世で十日十夜お念仏に励むことは、仏の国で千年もの間修業するよりも尊い」と説かれている。法要ではお念仏「百万遍大念珠くり」を行う。また、落語家の入船亭扇好師匠を招きアトラクションもある。

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