瀧水寺(りゅうすいじ)

上田市殿城:大平稔雄住職
〔連載第13回〕

 真言宗・瀧水寺は上田市殿城の風光明媚な所にある。創建は鎌倉時代正応年間(一二九〇年)。現在の本堂は天正十五年(一五八七年)に矢沢薩摩守綱頼らが祈願王となって再建した。総本山は奈良県長谷寺で歴代住職はここで修行を積む。  

現存する主な建造物
■聖天堂−通称「瀧の聖天さま」といわれ霊験あらたかなため佐久や群馬など遠方からも信者が訪れる。
■護魔堂−弘化三年(一八四六年)に再建。不動尊像を安置、堂寺の仮行道場。
■観音堂−みごとな自然の岩の上にある。
赤坂村の奥地にまつられていた十一面観世音を移築する為に建てられた。
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