長命寺

東御市袮津:百瀬 善彦 住職
〔2005年11月15日掲載〕

 山ふところに抱かれる東御市袮津の「長命寺」(百瀬善彦住職)は、平安時代中期、天延三年(九七五)尊誉上人により同市奈良原に真言密教の道場として開創、鎌倉時代初期に現在地に移った。
 本尊は延命地蔵菩薩で室町時代の作。戦国時代、武田信玄が信濃進攻のとき、同本尊に戦勝祈願したことが武田記にあり、また、信濃国分寺の改築の際、本尊を同山に移したことが国分寺記にあるという。
 その後元禄初期に荒廃したが、領主松平妥女正殿の加護により元禄五年、復興した。寛永十六年、嵯峨大覚寺末となったが、明治には智積院末となった。
 寺宝には弘法法師筆の「不動明王」軸、般若守護十六善神軸がある。

住職のことば

「仏心は慈悲の心です」
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